ぼくらは綴っているので

男ふたりの気ままな雑記

「練習をしていた。」

ここ最近はブログの更新を一旦お休みし、

「あぁ早くブログ書かなきゃいけないのに」の練習をしていた。

 

恥ずかしながらぼくはあまり「あぁ早くブログ書かなきゃいけないのに」が得意ではなかった。

何もないとブログの文章などスラと書き終えてしまう。そんな自分におさらばするための最近であった。

 

 

「あぁ早くブログ書かなきゃないけないのに」を上手くなるためには、まずは体づくりから始める必要があった。

 

はじめに1日15分のブログの記事を考える時間を廃止した。

これによりブログに対する意識を意図的に低くする。

その分、それまでの綿密に計算されたぼくのスケジュールを15分ほど調整せねばならなかったが、

「あぁそろそろ起きなきゃいけないのに」の練習を15分ほど増やす事でバランスをとる。

 

 

体が引き締まり、脚さばきが速くなってくると、次は「大乱闘スマッシュブラザーズ」の練習を始めた。

「あぁ早くブログ書かなきゃいけないのに」の練習と「大乱闘スマッシュブラザーズ」の親和性は高く、非常に効率よく「あぁそろそろブログ書かなきゃいけないのに」ができるようになってきた。

 

 

2週間ほど経ち、体は仕上がり、もはや何も考えずとも「あぁ早くブログ書かなきゃいけないのに」ができるようになってきた頃、ついにプロチームからのオファーがかかった。

 

スカウトマンは「この歳でこんなに美しい『あぁ早くブログ書かなきゃいけないのに 』ができる人がいたとは。」と言って、20億円で4年契約の話を持ちかけてきた。

 

 

 

ぼくは断った。

 

 

 

これ程までに練習した「あぁ早くブログ書かなきゃいけないのに」が認められ、厳しくも華やかな世界で生きていける。

しかし、ようやく手に入れた平和な日常を捨てることはできなかった。

 

「まだ、3記事しか書いていないので。」

自嘲を含んだ笑顔でそう伝え、自宅に帰り、今こうしてブログの文章を書いている。

 

 

「あぁ早くブログ書かなきゃいけないのに」を極めた先に見える世界があった。

しかし、その世界には行かなかった。

それで良かった。

それが良かった。

 

 

明日からは「あぁこんなことしている場合じゃないのに」を練習したいと思う。