ぼくらは綴っているので

男ふたりの気ままな雑記

「すてきなブログの始め方。」

2時間50分。

 

 

映画 マイ・フェア・レディ(注1)の上映時間ではない。

ぼくが「ブログを書くぞ。」と発起し、パソコンの電源をつけてから最初の文字を書くまでの所要時間である。

 

 

横にあるマグカップには3杯目のコーヒー渋が残り、ベランダの灰皿には新たに5本の吸い殻が加わった。

 

 

 

ぼくにとってブログを書くということはそういうことなのだ。

 

 

 

以前ひっそりと「妄想した架空の小説の序章だけ書く。」というブログをやっていたことがあるが、記事数が2桁に達する前に飽き、閉鎖してしまった。

 

 

原因は明確で、

「なにかおもしろいものを書こう」と肩肘を張るあまり、

文字に起こすまでの時間が長くなり、「もういいや」となるからである。

 

 

自分でも思うが、なんとも情けない。

 

 

ならば、面白くなくていいので軽く書けばいいじゃないか。

そう思う方も多いでしょうが、

果たしてそうだろうか。

 

 

ぼくのような男が過ごしている日常のワンシーンの切り取りまたは日記を、誰が見たいと思うだろうか。

 

ぼくだったら見ない。

 

 

今日は仕事に行き、昼にファミリーマートピザパン(注2)を、夜にはファミリーマートのソーセージパンとサンドイッチを食べて1日が終わったのだが、

 

こんなものをブログとして書いていたら読み返した時に間違いなく自分の人生に泣く。

 

 

こんなものでも白石麻衣(注3)が書いているなら、読みたいと思うだろう。

しかし残念ながらぼくは恐らく白石麻衣さんではないし、彼女に匹敵するなにかを持っている人間でもない。

 

 

 

 

ではどうするか。

 

嘘を書けばいいのである。

 

 

 

イタリアの劇作家 ダリオ・カルダーノ(注4)が残した言葉に

 

「簡単かつ本当に人を感動させる唯一の方法は、嘘をつくことである。」

 

というものがある。

 

 

 

人になにかしらの影響及び感動を与えるなら、フィクションであっても構わない。

彼はそう考え、当時史実をメインとした舞台業界にフィクションの物語で挑み続けたのである。

 

 

 

ぼくのブログもそうであっていいのである。

 

 

「今日起こった楽しいこと」ブログが蔓延る中、

ぼくは「こうだったらよかったのにな」ブログを作っていくのである。

 

 

 

問題が解決し、方向性が決まったので、

本日の嘘ブログはこれまで。

 

 

 

お疲れ様でした。失礼します。

 

 

以下本日の脚注

(注1) 

マイ・フェア・レディ』(My Fair Lady)は、1964年制作のアメリカ合衆国ミュージカル映画同名ミュージカルの映画化。同年のアカデミー作品賞を受賞した。

オードリーヘップバーンが綺麗すぎるのでぼくは2回観ている。

(注2)

たしか「もっちりピザパン」とかいう名前。マヨネーズをかけて食べるのがなお美味。

(注3)

白石 麻衣(しらいし まい、1992年8月20日 - )は、日本アイドルファッションモデルであり、女性アイドルグループ乃木坂46のメンバー。

すでに卒業しているが、ぼくは橋本奈々未さん推しである。

(注4)

そんな人はいない。故に「〜唯一の方法は嘘うんたら」みたいな言葉すら嘘である。

ましてや書き始めの2時間50分も嘘だし、今日はセブンのパンを食べた。

この記事での唯一本当の事は、以前「妄想した架空の小説の序章だけ書く。」というブログをやっていたことだけである。