ぼくらは綴っているので

男ふたりの気ままな雑記

「ベランダにて。」

ブログを書きたいが、指が進まなかったためベランダにてタバコを一本嗜む。

 

 

フィルターを通し自分の肺へと煙を誘い、すう。と息を一つ入れ、はあ。と煙を吐く。

 

すると宙に舞った白い煙の中に面白い話がうっすら浮かんできた。

しかし、煙の量が少なかったためか、なかなか読むことが叶わない。

 

 

ならばと次は先程より多く煙を吸ってまた吐く。

こんどは先程よりも濃い煙だったので、最初の一行だけ読み取れた。

 

「これは面白い文章だ。」

ぼくはわくわくして、また大きくタバコの煙を肺に入れ、ぼわ。と吐き出す。

そうするとまた次の行を読むことができた。

 

 

煙の中に浮かんだ文章はとても面白く、タバコが止まらない。

「おお」と思い吸っては吐く。また吸っては吐く。

 

 

おそらく次に吐く煙で最後の行、「オチ」が読めるとき、

既に有頂天のぼくは、今までで一番大きな呼吸でタバコの煙を吸った。

 

 

すると肺が耐えられなくなってしまったのか、げほげほ。と大きくむせてしまった。

 

ぼくがした咳の勢いで、煙はまばらになり文字は消えてしまった。

そして今まで読んでいた面白い文章も咳と共に吐き出され、空に消えていき、もう思い出すことはできなかった。

 

 

それから何度タバコを吸ってみても、二度と煙に文章が浮かぶことはなかった。

 

 

自己紹介。

「③最近のマイブーム」

 

なんとなくですけど、

自己紹介って、だいたい三番目くらいにマイブームがきますよね。

あれ、難しくないですか?

 

 

僕の本当のマイブームは「お風呂上がりのストレッチ」なんですけど

ストレッチトークで場を持たせる自信はないし

おそらく聞き手の食いつきもあまり望めなそうなので、

後ろ髪を引かれながら「スポーツ観戦」の箱を開けるんです。

 

 

「スポーツ観戦」は優秀です。

大抵、なんらかのレスポンスが返ってきて、それなりに話が弾みます。

どんなスポーツでも、なんとなく会話は続きます。

相手の手札が「プロ野球」だった時には、それはそれは、会話に花が咲きます。

 

 

 

一通り話し終え、自己紹介はもう佳境です。

でも、そんな中、部屋の隅の方では「ストレッチ」がずっとこっちを見ているんです。

 

 

悪かったよ。お前をないがしろにして。

でもさ、仕方なかったんだよ。わかるだろ?

 

 

なだめようとする僕に、ストレッチは言いました。

 

お前は本当にそれでいいのか。

それで本当にお前のこと、紹介したって言えるのか?

 

 

僕は我に返りました。

 

本当に大事なのは、その場の体裁なんかじゃない。

自分のことを包み隠さず、紹介するって気持ちなんだ。

 

ありがとうストレッチ。おかげで目が覚めたよ。

来てくれ、みんなにお前のこと、教えてやらないとな。

俺の最高のマイブームBestFriendのことを。

 

 

ーFINー

 

 

 

 

 

 

 

 

「すてきなブログの始め方。」

2時間50分。

 

 

映画 マイ・フェア・レディ(注1)の上映時間ではない。

ぼくが「ブログを書くぞ。」と発起し、パソコンの電源をつけてから最初の文字を書くまでの所要時間である。

 

 

横にあるマグカップには3杯目のコーヒー渋が残り、ベランダの灰皿には新たに5本の吸い殻が加わった。

 

 

 

ぼくにとってブログを書くということはそういうことなのだ。

 

 

 

以前ひっそりと「妄想した架空の小説の序章だけ書く。」というブログをやっていたことがあるが、記事数が2桁に達する前に飽き、閉鎖してしまった。

 

 

原因は明確で、

「なにかおもしろいものを書こう」と肩肘を張るあまり、

文字に起こすまでの時間が長くなり、「もういいや」となるからである。

 

 

自分でも思うが、なんとも情けない。

 

 

ならば、面白くなくていいので軽く書けばいいじゃないか。

そう思う方も多いでしょうが、

果たしてそうだろうか。

 

 

ぼくのような男が過ごしている日常のワンシーンの切り取りまたは日記を、誰が見たいと思うだろうか。

 

ぼくだったら見ない。

 

 

今日は仕事に行き、昼にファミリーマートピザパン(注2)を、夜にはファミリーマートのソーセージパンとサンドイッチを食べて1日が終わったのだが、

 

こんなものをブログとして書いていたら読み返した時に間違いなく自分の人生に泣く。

 

 

こんなものでも白石麻衣(注3)が書いているなら、読みたいと思うだろう。

しかし残念ながらぼくは恐らく白石麻衣さんではないし、彼女に匹敵するなにかを持っている人間でもない。

 

 

 

 

ではどうするか。

 

嘘を書けばいいのである。

 

 

 

イタリアの劇作家 ダリオ・カルダーノ(注4)が残した言葉に

 

「簡単かつ本当に人を感動させる唯一の方法は、嘘をつくことである。」

 

というものがある。

 

 

 

人になにかしらの影響及び感動を与えるなら、フィクションであっても構わない。

彼はそう考え、当時史実をメインとした舞台業界にフィクションの物語で挑み続けたのである。

 

 

 

ぼくのブログもそうであっていいのである。

 

 

「今日起こった楽しいこと」ブログが蔓延る中、

ぼくは「こうだったらよかったのにな」ブログを作っていくのである。

 

 

 

問題が解決し、方向性が決まったので、

本日の嘘ブログはこれまで。

 

 

 

お疲れ様でした。失礼します。

 

 

以下本日の脚注

(注1) 

マイ・フェア・レディ』(My Fair Lady)は、1964年制作のアメリカ合衆国ミュージカル映画同名ミュージカルの映画化。同年のアカデミー作品賞を受賞した。

オードリーヘップバーンが綺麗すぎるのでぼくは2回観ている。

(注2)

たしか「もっちりピザパン」とかいう名前。マヨネーズをかけて食べるのがなお美味。

(注3)

白石 麻衣(しらいし まい、1992年8月20日 - )は、日本アイドルファッションモデルであり、女性アイドルグループ乃木坂46のメンバー。

すでに卒業しているが、ぼくは橋本奈々未さん推しである。

(注4)

そんな人はいない。故に「〜唯一の方法は嘘うんたら」みたいな言葉すら嘘である。

ましてや書き始めの2時間50分も嘘だし、今日はセブンのパンを食べた。

この記事での唯一本当の事は、以前「妄想した架空の小説の序章だけ書く。」というブログをやっていたことだけである。

 

はじめまして。

はじめまして。

ブログって続けるの難しいですよねー。

 

今までも何回か「ブログ書こう!」と思い立ってアカウントを作り、数日は投稿して、三日坊主になり、結局投稿しなくなり、宙ぶらりん。

また別の時も「今回はやるぞ!」と意気込んで別のサイトでアカウントを作り、張り切るもエネルギーは長く続かず、尻すぼみ。

そういうことを何回か繰り返して、有名なブログアカウントは一通り作ったんじゃないかと思います。笑

 

もう同じ轍は踏まない…そうか、ふたりでやればいいんだ!

 

ふたりでやれば代わりばんこだし、ふたりで書けば偏りにくいし、

ふたりで蹴ればツインシュートだし、ふたりで飛べばスカイラブハリケーンだもの。

 

なので今回は中の人ふたり体制でいきます!

あまり肩ひじ張らずに、好きなことを書こうと書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!